
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は晴れ、気温は7℃です。(8:00時点)※下記の情報は11月26日(水)時点のものです。
今回は歌ヶ浜駐車場から狸窪までの中禅寺湖南岸エリアを歩いてきました!(地図上赤マーカー部)
往復2時間ほどのコースになります。
このコースの魅力は何といっても奥日光の山並みと中禅寺湖のコラボレーションを楽しめることです。深い青色となった中禅寺湖とそびえたつ男体山、雪煙を纏う白根山の取り合わせを楽しむことができました。
加えて、湖畔沿いの森は落葉が進み、見通しが良くなっていました。
湖から吹いてくる冷たい風も相まって冬の訪れを感じますね。
見通しが良くなり、明るくなった森も良いですがやはりこの季節は景色に寂しさも感じてしまうもの…
ですが、木の葉が落ちたからこそ気が付けるモノがありました!
それがこちら。木の種です。
木の種は地味な色のものが多く、なかなか視界に入りにくいですが、葉が落ちた今だからこそ枝先に残っている種が際立っていました!写真のものは奥日光の紅葉の主役とも言えるカエデの仲間の種子。実は種の形がユニークでプロペラのような羽が付いていてハートマークを横長にしたような形をしています。
その他にも湖の岸辺で目を引いたのはサワシバの種。
一見すると松ぼっくりを細長くしたような見た目ですが、鱗のような部分一枚一枚がとっても薄く、アヒルの水かきのような特徴的な形をしています。
最後に、高さ50センチほどと背の低い木であるナガバノコウヤボウキの種。
歌ヶ浜駐車場から英国大使館別荘記念公園に行くまでの間でよく見られ、茶色のぽわぽわとした可愛らしい綿毛が目立っていました。
今回は見つけた種の中で印象に残った3つを紹介しましたが、実はこれらはすべて風を利用して種を遠くに運ぶことを生存戦略にしている木々です。方法と目的は一緒なのに種の形にこれだけのバラエティーが出るのは何とも面白いところですね。
ちなみにこの記事を見てこれから見てみたいと思った方はお早めにお越しください!
なぜならこれらの種はこれから冬の強風にさらされ枝先から飛ばされてしまいますますからね…
冬が始まったばかりの今時期は雪もなければ落葉も進み、一見すると見どころが少ない季節に感じられるかもしれません。しかし、そんなタイミングだからこそ見つかる自然があります。そんな細かな自然を気にしながら歩いてみてください!(福)
お知らせ
今回紹介したコース上にある英国大使館別荘記念公園とイタリア大使館別荘記念公園の園内にある建物への入館は11月30日までとなっております。12月以降にお越しになる方はご注意ください。