奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の博物館周辺の天気は雨 、気温は18℃です。(8:00時点)
※下記の情報は9月10日(火)時点のものです。
今回は、今の時期から秋を感じることのできる小田代原へ行ってきました。
実は小田代原はもう“もみじ”を見ることができるんです!
(奥日光によく来ている方やブログを読んでくださっている方は知っているとは思いますが…)
どうですか?とても美しい景色ですよね。
多くの人は“もみじ”というと、木々が赤や黄色に染まる様子を想像すると思いますが、実はそれに先駆けて湿原の植物たちが色づくんですよ!これを“草紅葉(くさもみじ)”といいます。
ちょっと拡大!
様々な色がありますが、皆さんは何色に見えるでしょうか。
種類によって変化する色や時期が異なる上、枯れ色のこげ茶も味がある景色なので、今から10月いっぱいまで長くお楽しみいただけますよ♪
写真でも十分美しいのですが…目で見ると色がくっきりしていてさらに綺麗だと私は感じました。
なのでぜひ実際に見に来てほしいです。
写真は展望台からですが、木道を進むと草紅葉の見え方も変化するので、ぜひお好きなポイントを探してみてください。
草紅葉だけでなく、森の景色や環境の違いもわかりやすいので、気にしてみると発見があって面白いですよ!
木道を進み、一番初めにわかりやすいのが「ミズナラの森」です。
広葉樹ならではの葉がこすれるサ~という音がして、爽やかな気持になりますよ。
風でどんぐりが落ちると、コツンッという音も聞こえ、秋らしい雰囲気も感じることができました!
他には、低木のホザキシモツケ群落と周辺にはズミやシラカンバの生える開けた場所があります。
ここは鳥たちが賑やかで、ノビタキやサメビタキが数羽見られました。
この2種は飛びながら虫を捕まえるのが得意なので開けた場所だと虫が見つけやすいのかもしれません。
ホザキシモツケやズミにとまり、飛び立っては同じ場所にとまる様子(フライングキャッチ)が見られましたよ!
向かいの森はササ藪です。歩いているとあちこちから「ジッジッ」と藪大好きなウグイスの声がしてきますが、なかなか姿を見せません…。
やっと出てきた!と思ったら、なんとこんな状況を見ることができました!!
これはウグイスがホトトギスのヒナにエサをあげている瞬間です。
ホトトギスなどのカッコウの仲間は自分で子育てはせず、他の小鳥の巣に卵を産み付け育ててもらうのです。ウグイスの姿はボロボロ…自分より倍くらい大きなホトトギスの子育ては過酷なのだろうなとは思いますが、貴重な場面に遭遇することができ嬉しかったです。
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今回は、草紅葉と合わせてお楽しみいただける小田代原の環境の違いやそこで見られる自然の面白さを紹介しました。
そして…
小田代原では「草紅葉ガイドウォーク」を開催します!!
紅葉に加え今回のような秋の自然の魅力も満喫できるツアーとなっております。
詳細・申し込みはこちら
皆様のご参加お待ちしております!