日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2023.07.28
新・山の上からこんにちはvol.524(※7/29 追記 動画を掲載しました)

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は晴れ、気温は19℃。(8:00時点)です。

最近は気温は大きく上がらず過ごしやすいです。日が落ちると少し肌寒いくらいですね。避暑にはもってこいと言えます。

今回は小田代原を一周してきました。約3km、1時間ほどのコースです。

低公害バスでは赤沼車庫から12分で行くことができます。取材日の25日(火)は気持ちの良い晴天でした。

小田代原は湿原、草原、森林と短い中で様々な景色の変化を感じられるため、

手軽にじっくり楽しみたいという方にお勧めのコースです。

そして現在、小田代原で夏の代表格と言われているホザキシモツケやノアザミが見頃を迎えています。

遠目から見るとピンクや紫が緑や空の青に映えて美しいです。

ただ茶色くしおれてきたものもあるため、お越しの際はなるべくお早目のほうがいいですね。

 

歩いているとピンク、紫、黄色、白と色彩豊かないろんな種類の花を見つけられます。

ハクサンフウロ

キオン

コバギボウシ

 

そして花が咲いて嬉しいのは人間だけではありません。

多くのハナバチが一生懸命蜜を集めている様子も観察できました。

ブーンという羽音が聞こえるため驚かれるかもしれませんが、ハナバチたちは蜜を集めるのに必死なので、そっと観察すれば襲ってきません。よく見るとふわふわとした体やくりっとした目がとても可愛いですよ。

 

遊歩道東側の林でとても大きなオオウバユリを見つけました。

170cmほどありました。遠目からでも存在感を放っていたのですぐ見つけられるはずです。

実は私は北海道生まれでアイヌにルーツがあるため身近な植物なんです。

これはアイヌにとって大事な保存食になります。澱粉をとって作ったお団子は優しい甘さで美味しいんですよ。

ですが小田代原のものは取ってはいけないので食べられません!

 

オオウバユリのほかにも冷涼な気候を好む植物が多く、湿原、草原では白樺、奥に進むとカラマツの林を

見ることができます。景色の変化がわかりやすく、短い中でも楽しめました。

涼しく短いコースとはいえ日差しが強いため、日よけのため帽子などがあると安心です。

お飲み物も持参してくださいね(冴)

 

日光自然博物館では8月から毎週末、ライトに楽しめるイベントをいくつか企画しています。

少しだけ歩いてみたい、ちょっとだけ時間を潰したいという時にピッタリなものがございます。

詳しくは日光自然博物館までお問い合わせください。

 

動画情報 このブログに関連した動画をyoutubeにアップしました。ぜひご覧ください!

【令和5年8月毎土日 高原の夏を存分に楽しもう!】夏の戦場ヶ原ガイドウォーク

標高約1400メートルに位置する戦場ヶ原の夏は平地と比べて一味違います!ネイチャーガイドと一緒に歩くことで夏の高原ならではの雰囲気や自然をより深く楽しむことが出来ます。平坦な木道をのんびり歩くのでご家族でも安心です!
●日時:令和5年8月毎土日(26、27日を除く)
午前の部 10:00~11:30 / 午後の部 13:00~14:30

【令和5年8月毎金曜日 夜の水辺を大冒険!】中禅寺湖畔ナイトハイキング

夜の中禅寺湖周辺で、シカやエビなどの生きものを探したり、きれいな星空を眺めたり、時にはライトを消して真っ暗闇を体験したり・・・ネイチャーガイドと一緒なので暗闇も安心!夜の中禅寺湖畔を思いっきり楽しみましょう!
●日時:令和5年8月毎週金曜日 4日、11日、18日、25日 19:45~21:30

 

【令和5年8月毎土曜日 原始の夜に浸るとき】戦場ヶ原ナイトハイキング

昼間は多くの人が歩く戦場ヶ原ですが、夜になると明かりが一つもない真っ暗闇です。懐中電灯をできるだけ使わずに暗闇で目を凝らし、ホタルやコウモリなどの夜行性の生きものを探したり、晴れた日には広大な夜の戦場ヶ原の風景とともに、満天の星空も楽しみましょう。奥日光の涼しい夏の夜、現代ではなかなか感じる事の出来ない原始の自然の雰囲気に浸ってみませんか?
●日時:令和5年8月毎週土曜日 5日、12日、19日、26日 19:30~21:00