日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2020.08.07
新・山の上からこんにちはvol.376
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

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本日の奥日光の天気は晴れ、気温は22℃

7月中は雨ばかりでしたが、8月に入りすっきり晴れる日が増えてきました。同時に夏らしい暑さもようやくやってきました。

 

今回は切込湖刈込湖へ。ほとんどの区間が森の中で適度に日差しを避けられるため、この時期にもおススメのコースです。

天然のクーラーも途中にありますし。

天然のクーラーとは?と思われた方。この岩の間から冷気が出ているのです。風穴という洞窟の入口です。冷気は洞窟内外での温度差や気圧差によって生じます。暑ければ暑いほど風穴の前に立った時の気持ちよさが倍増します。

 

岩の間を覗くと、冷気が出ていなくても緑色に輝くヒカリゴケが生育していることも。前に立ってみるなり覗いてみるなりすると何かいいことがあるかもしれませんよ。

 

道中はほとんど森ですが、途中で森の様子が変わります。

最初はミズナラなどの広葉樹やウラジロモミなどの針葉樹が入り混じったいわゆる山地帯の森です。これが標高1672mの小峠を越えるとガラッと変わりします。

 

小峠から先の様子

コメツガやシラビソといった針葉樹が主体の亜高山帯の森に!ここに至るまで歩き始めて40分ほど。森の中の雰囲気はどことなくひんやりした感じになるなど樹種以外も変わります。周囲の自然の様子が少し歩く間に変わる、今回のコースの面白いポイントの一つです。そしてさらにここから340分程度歩くと・・・。

 

刈込湖に到着です。

森の中から一転して目の前に大きくエメラルドグリーンの湖が広がります。青空によく似合う色です。初めて見る景色ではありませんが、雨空ばかりの時期が長かっただけに一層輝いて見えました。

最近続いた雨のおかげか、水量は増え隣の切込湖とつながっていました。

 

こちらは切込湖。

 

美しい湖と涼しい森、森の樹種が移り変わる様子などなど見所たくさんのコースですが、途中の日当たりのよくない区間にはぬかるみや岩や木の根で滑りやすい箇所等、注意すべき場所もあります。活動強度はハイキングと登山の中間くらいです。靴などの装備をしっかり整えて余裕を持ったスケジュールのもと行動しましょう。適度な休憩・水分補給も忘れずに!(松)

 

★★自然体験イベント情報★★

弊社では現在、いわゆる“三密”発生の防止として定員を少人数に絞ったツアーを多数企画しています。

ラインナップはコチラをご覧ください。

いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。

 

☆☆企画展情報☆☆

♢ 夏の企画展『奥日光のクワガタ展』 開催中!!

2020年7月18日(土)~8月30日(日)

ここで学べばキミもクワガタ博士になれる!?

奥日光に生息するクワガタの生体展示や解説パネルから飛び出す立体的な展示、世界のクワガタの標本をはじめ、クワガタの採集方法やフィールドでのルール・マナーなども学べる展示内容です。