日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2025.12.19
新・山の上からこんにちはvol.642 ※12月19日追記:動画のリンクを掲載しました

 

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は晴れ、気温は-2℃。(8:00時点)※下記の情報は12月16日(火)時点のものです。

 

今回は赤沼駐車場を発着点に、戦場ヶ原・小田代原を歩いてきました。

 

15日(月)に雪が降り、戦場ヶ原も一面の銀世界!とまでは言わないものの雪景色の中散策できます!

木道の上にだいたい多くて20cmほどの積雪となっており、取材日16日時点ではスノーブーツだけでも歩けるほどしっかりと踏み固まっていました。今週末は気温が高そうなので、さらに雪どけが進みそうです。

 

他にも、戦場ヶ原は木々の葉が落ちたおかげで見通しが良くなり、バードウォッチングもしやすくなっています。

今回はたくさんの種類の野鳥には出会えませんでしたが、すぐそばにツグミが来てくれたり

カラマツの上の方にキレンジャクの群れを見かけたり等

遠くの鳥もしっかり見られました!

戦場ヶ原も冬鳥たちでにぎわい始めてきましたね。

 

さて、お次は小田代原。

こちらは戦場ヶ原よりも雪が多く、木道上では30cmほど。

歩く人が少なかったのか、新雪で踏み跡がわかりにくくなっているところもありました。

特に小田代原から赤沼へ向かう「小田代歩道」

ここは風で飛ばさされた雪がたまってできる「吹溜まり」になっておりひざ下程度まで埋まるほど積もっていました!

スノーシューがあればもっと楽に歩けたのに…とちょっぴり後悔するほどでした。

 

そんな風が良く吹く小田代原では、雪の中に面白いものがみられます。

それがこの「クラスト」

風の圧力で固まったりや太陽の熱、雨などで溶けたものが再凍結してできる硬い層です。

ですが手でたたくと簡単にそれがなんだかモナカみたいな感触で癖になるんですよね。

風が強く新雪が吹き飛ばされるところで見つけやすく、表面がテカテカになっているのですぐにわかります。

見かけたらぜひ感触を楽しんでみてくださいね!

 

もちろん景色も最高で

雪が多いおかげで雪原となった原と青空とのパキッとしたコントラストが美しく、風で舞い上がる地吹雪なんかも見られます。

戦場ヶ原と比べアクセスはしにくいですが、冬スペシャルの自然を楽しみにぜひ足をのばしてみてください!

 

雪の中での活動は運動量が多く、気温の割に結構暑くなります。防寒着は重ね着で体温調節をしやすくしましょう!天気がいい日は雪による照り返しから目を守るためのサングラスも必須!もちろん、スノーブーツやチェーンスパイク等足元の装備もお忘れなく!

 

★★★動画情報★★★

今回のブログに関連しまして、YouTubeに動画をアップしました。

ぜひあわせてご覧ください。