奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の博物館周辺の天気は晴れ 、気温は25℃です。(8:00時点)※下記の情報は7月22日(火)時点のものです。
奥日光は昼間でも25℃前後ですが、日差しが強くとても暑く感じます。熱中症対策をしっかりとしてお越しください。
また最近は晴れていても午後から雷雨になることも多いのでハイキングの際はお気を付けくださいね。
今回は戦場ヶ原をぐるっと一周回ってきました!
まずは最近メディアでも取り上げられているホザキシモツケ
赤沼から徒歩40分くらいの開けた場所に群落があり、景色のずっと奥の方までピンクで埋め尽くされています。枯れた花も混ざり始めているので、お早めにお越しください!
目をひくお花を楽しむのももちろん良いですが、気にしてみると面白いものが他にもたくさんありますよ。
木道から湿原をじっくり観察すると・・・
モウセンゴケという小指の爪くらいの小さなお花が見つかるかもしれません!オススメは戦場ヶ原北側です。
小さいからといって侮ってはいけません。長く伸びた茎の下にはハンターが潜んでいます!花を見つけたら、さらに下を観察すると・・・
※別日撮影
実は食虫植物なんです!
赤い綿棒のようなものがたくさんついた面白い葉っぱはネバネバを出して、虫を捕まえます。栄養の少ない湿原で、昆虫から栄養を吸収するすごい生きものなんです。小さな見た目でも、立派な戦場ヶ原の代表的な植物なんですよ。
また、森の中で音を気にしてみると・・・
「ジーーーーーーー」という鳴き声が賑やかなはず!これはセミの声なのですが、山にいるセミなのであまり馴染みはないかもしれません。
赤い目と背中の逆さま「M」マークが特徴です。
今、あちこちで抜け殻を見ることができるので探すと面白いかもしれません。濃い茶色で、アブラゼミやミンミンゼミの抜け殻よりも固めでしっかりとしていますよ!
今の時期は鳥のさえずりも減り、コエゾゼミの声がそこら中に響いているなと思っていたら、川のそばで突然激しい鳥の声がしました!
ミソサザイというスズメよりも小さな茶色の鳥が繰り返し「ちりりりり!」と鳴いていたんです。
※別日撮影 ミソサザイ
普段聞くのは綺麗なさえずりの声ですが、今回は切羽詰まるような鳴き声だったので、何かに警戒しているかも!と思い、辺りを見渡してみました。
なんとすぐそばの木にアオダイショウがいたんです。アオダイショウは鳥を食べることもあるので、縄張りから追い出したかったのかもしれません。自分の体の何倍もの大きさの生き物に果敢に威嚇する姿を見て感動と驚きがありましたが、残念ながらヘビは一切気にすることなく木にとどまり続けていました…。
現在戦場ヶ原は夏のお花が増えてきて綺麗な景色が広がっています。
綺麗な景色に加えて、足元をじっくり見てみたり、普段聞きなれない音などに興味をもってみたりすると、面白い発見があり自然がさらに楽しくなるかもしれません♪ (あかりん)
今回紹介した戦場ヶ原で、8月イベントが開催されます!!
※ナイトハイキングの8/9・16の回は、満員となったため締め切らせていただきました。
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