日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

    2025.07.04
    新・山の上からこんにちはvol.619

    奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

     

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    今朝の博物館周辺の天気は曇り 、気温は21℃です。(8:00時点)※下記の情報は7月2日(水)時点のものです。

     

    今回は緑深まる西ノ湖の様子を見に行ってきました。先週までは大合唱していたエゾハルゼミの鳴き声はほとんど聞こえず西ノ湖入口バス停から先の森の中は静けさを取り戻していました。

    今の時期、一見目を引くようなものは無いようにも見えましたが、森の中の草むらには面白いものがいくつか見つかりました。

    まず目に入ってきたのはシロバナノヘビイチゴという人指し指の爪ほどの小さなイチゴでした。一般的なイチゴによく似た見た目をしています。

    バス停からつり橋までの10分程の区間のシロバナノヘビイチゴが道沿いにたくさん成る様子は、まるで森の中にある小さなイチゴ畑のようでした。

    つり橋からは柳沢川の綺麗な流れを楽しみ、ミズナラ等の巨木の森に入って行きます。

     

    5分程歩き奥の方に西ノ湖が見え始めたころ、近くの草むらにバッタの抜け殻を見つけました。

    バッタは生まれてから5回程の脱皮を経て成虫になるそうですが、辺りではすでに成虫になったバッタが鳴き、静かな森にギー、ギーと心地良い音を響かせていました。そんな音を聞きつつ、いよいよ西ノ湖に到着しました。

    西ノ湖は相変わらず水が少なく、満水の西ノ湖を期待してきた方からすると寂しい景色に感じるかもしれませんが、広く露出した地面、一部草原化した部分、周囲を囲む山々、その中心に湖もある今の西ノ湖の景色は、実はとてもバラエティ豊かな景色かもしれないなと感じました。

     

    単に水が少なく期待外れだと思うのではなく、今ある景色の中にいつもと違う部分や異なる生き物との出会いなど、その日その時だからこそな自然を感じてみてください。(鈴)

     

     

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