日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

    2024.04.26
    新・山の上からこんにちはvol.558

    奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

     

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    今朝の天気は晴れ、気温は9℃です。(8:00時点)※下記の情報は4月24日(水)時点のものです。

     

    今回は歌ヶ浜駐車場から中禅寺湖畔の南側を約40分歩いて狸窪まで行ってきました。狸窪周辺では、奥日光の春を代表する花、アカヤシオが咲いていましたよ!

    花つきの良い株、悪い株がありますが、全体的には見頃といっていいでしょう。

     

    アカヤシオだけではなく、いろんな木々の冬芽がほころび始め、葉が芽生えてきています!南岸では他の木に比べカエデ類の葉の生長が早く、よく目立っていました。

    新しい葉っぱの淡い黄緑色はとても綺麗ですが、見るだけではなく触ってみると面白いですよ!

     

    新しい葉っぱを触ってみると、虫から食べられないようにするためか短い毛に覆われていてごわごわしています。

    夏になるとこの毛は無くなり、ごわごわした触り心地は今しか感じられないのでぜひ触ってみてほしいです!

    楽しみ方はこれだけではありません…。

     

    この時期のカエデ類の葉は人間の手のように葉の先が5~7裂にわかれた形ではなく、キュッと小さく小さく折りたたまれています。

    実際に触って広げてみるとちゃんと葉の先がわかれた皆さんが思い描くカエデの葉の形になっていて面白いですよ!

    ただし、触るときは力加減に気をつけてください。

    カエデの葉を広げようとしたら、まるで濡れたティッシュを触ったかのような柔らかさでとても驚きました!

    また、それだけではなく葉っぱの生長速度にも驚かされました。

     

    先週の日曜日に同じ場所を歩いた時には、枯れ景色だった森の中に、ぽつぽつと新しい葉っぱの色が目立つようになっていたんです!

    あんなにも柔らかい葉っぱが、小さく小さく折りたたまれた状態から、たった数日でどんどん生長していくことがとても不思議に感じました。

     

    新葉がどんどん生長していく様子が、生まれたばかりの時はとても弱々しいのに、首が座ったり、寝返りをうてるようになったり、いつのまにかあっという間に成長する人間の赤ちゃんのようにも感じました。

     

    新緑にもまだ早い芽生え始めたばかりの今の時期は、景色として見ると冴えないですが、私には生命の力強さを感じられる景色に見えました。木々たちの目まぐるしい生長から目が離せないですね!(渋)

     

    お知らせ

    ☆☆企画展情報☆☆

    企画展「一味違う自然観察 這い寄れ!花の奥日光」開催!

    春はアカヤシオなどのツツジ、夏はノアザミやホザキシモツケといった美しい花々で彩られる奥日光ですが、今回は忘れられがちになってしまう足元の花たちに限界まで近づくことで見えてくる魅力をご紹介します。

    期間:2024年4月20日(土)~ 2024年7月7日(日) ※4月は月曜休館

     

    また、お手軽ハイキングイベント、初心者向けの登山イベント、親子で楽しめるナイトサファリなど、奥日光の春を楽しむイベントを多数企画しています。

    ⇓⇓詳細はこちら⇓⇓

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