日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

    2023.12.15
    新・山の上からこんにちはvol.541

    日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

     

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    今朝の天気は雨、気温は4℃。(8:00時点)12月の初めは雪が舞う日も多く、冬らしさを感じられましたが、今週は日中の気温が10℃を越える日も多く、季節外れの暖かさとなりました。

    ※下記の情報は12月13日(水)時点のものです。

     

    今回は生き物との出会いを求め、光徳沼に行ってきました。光徳駐車場からカラマツの林を10分ほど歩けば到着できる、お手軽スポットです。

    暖かな日が続いてはいたとはいえ、朝晩のが冷え込みはやはり厳しく、光徳沼では水たまりに氷が張っていて、地面を押し上げて出てきた大きな霜柱も見る事が出来ました。

    寒々しい沼の雰囲気と葉が落ちて閑散とした辺りの林からは、生き物の気配が全くしません…

     

    それでもしばらく歩いていると、イタチの仲間のテンのフンを発見しました。

    フンの内容物を観察してみると、ズミの実をたくさん食べていたことが分かりました。

     

    そうか、一見枯れ景色の林にも、木の実ならたくさんあるかもしれない!気づき、辺りの木々をじっくり見ていくと、、

     

    ぱっと見では何もないように見えたシラカンバやカラマツにも枝に紛れてたくさんの実が成っていました!

    その後ハンノキの仲間の木の実も見つけて撮影に夢中になっていると、どこからともなくマヒワが飛んできました!

    私がじっくり観察しないと気付くことが出来なかった木の実を、マヒワは飛んでいる最中に、空からいとも簡単に見つけたと考えるとその視力には驚かされます。

     

    野鳥を始めとした生き物の視点からは、食べ物がたくさんある華やかなレストランに見えているのかもしれませんね。

    人間には何もない景色に見えてしまいがちな冬の自然の中にも、生き物の目線から見ると居心地の良い空間やごちそうがたくさんあるはずです。そんな生き物の営みをヒントに、少し視点を変えてみれば、夏にも劣らぬ、自然の豊かさを発見できるのではないでしょうか!(鈴)

     

     

     

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