奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は晴れ、気温は9℃。（8:00時点）※下記の情報は4月25日（火）時点のものです。
今年は例年よりも早く開花が進み、中禅寺湖畔や明智平では見頃のピークを過ぎ始めていますが、標高の高い場所ならまだ少しの間は楽しめるかもしれないと思い、半月山へ行ってきました。半月山へは中禅寺湖スカイラインを通って半月山第二駐車場まで登ることができ、景色の良い半月山展望台へは駐車場から約30分程の道のりです。
登山口周辺では、すでに開花が始まっていますが、まだ見頃とはいかず3分咲き程度です。登山口から約10分間はアカヤシオが多く見られるので、花の様子を観察しながら登って行きました。
登っていくにつれてだんだんと花の数が少なくなり、つぼみが優勢になってくのが分かりました。このあたりだと、開花は進んでいるものの、まだつぼみも多くみられるので今週末から週明け頃が見頃になりそうです。
そこから先は山頂付近までしばらくアカヤシオが少ない区間に入り、ダケカンバが主体の道を進んでいきます。
すると、視界に綺麗な瑠璃色をした野鳥が目に入りました。
（4/24撮影）
ルリビタキです。普段は単独で行動する鳥ですが、雌雄合わせて10羽近くの群れを見る事が出来ました。
今は、冬の間過ごしていた標高の低い山や平地から、夏に繁殖する標高2,000ｍ付近まで春の移動の真っ最中！その中継地点として、短い期間だけこのエリアに集まっているようです。群れるルリビタキとアカヤシオを同時に楽しむことが出来る、個人的ベストシーズンです！
ルリビタキの群れの動きに合わせて夢中で登って行くと、薄暗い針葉樹に入った際に、足元からザクッザクッという音が聞こえてきました。少し驚いて足元を確認すると…
音の正体はなんと霜柱でした！5月も目前の花が見頃を迎えるような時期ですが、標高1700ｍ近い場所では朝晩の気温は氷点下まで下がる真冬のような寒さです。それに加えて亜高山帯に生えるコメツガなどの針葉樹が日陰を作って、日が出た後でも氷が融けずに残っていたようです。
ここまで寒いと展望台周辺の花が傷んでいないか心配です、、
展望台に到着！やはりここからの眺めは何度見ても美しいです。さて、花の状況はどうなっているでしょうか。
なんと、まだ開花していませんでした！つぼみがちょうど膨らみ始めたくらいですが、程よく冷え込んだおかげか、つぼみの色は濃く、GW終盤頃にはなかなかの見ごたえが期待出来そうです。展望台からの絶景と合わせてぜひご覧いただきたいです！
今回はたったの30分ほどの道のりでしたが、少し標高が変わるだけでも気候や見られる動植物の違いを楽しむことが出来ました。奥日光エリアは標高約1,200m～2500mと幅がとても広く、それだけ多種多様な動植物が見る事が出来るので、季節や場所を変えて何度も来ていただくことでこれまでとは違う魅力や、自分だけのベストシーズンを発見できるかもしれません！（鈴）
－－《お知らせ》－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
【日光自然博物館リニューアルオープン！！】
３月３１日より、館内の展示内容が完全リニューアルしました。
自然系展示室では、３６０°カメラやドローンなどを利用して撮影した奥日光の絶景や、生き物の映像が巨大なスクリーンに映し出され、まるでその場にいるような気分味わう事が出来ます。また、ARなどのデジタル技術も導入されており、奥日光の自然をよりリアルに体験することが出来るようになりました。
人文系展示室では、国際避暑地として発展した奥日光のストーリー映像と、男体山開山の歴史から明治以降の歴史まで幅広く学べるグラフィック展示があり、奥日光の歴史についてより詳しく学べる展示になっています。大人でも夢中になって楽しむことが出来る新しい博物館をぜひお楽しみください。
【奥日光の自然を楽しむガイドツアー】
日光自然博物館ではネイチャーガイド（自然解説員）がご案内する自然体験ツアーを実施中です！
皆様のご参加心よりお待ちしております！
