日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2023.03.24
新・山の上からこんにちはvol.506

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は曇り、気温は11℃。(8:00時点)※下記の情報は3月22日(水)時点のものです。

 

今回は、ようやく厳しい冬が終わり暖かい日も増えてきたので、春らしいものを探すために三本松~泉門池を往復してきました。

※参考タイム:三本松-20分-光徳入口-15分-北戦場ヶ原-20分-泉門池

三本松から20分程歩いて東武バスの停留所「光徳入口」のすぐそばにある、北戦場ヶ原への入口から泉門池を目指して歩きます。

光徳入口のすぐそばを流れる逆川に寄ってみると、ネコヤナギ?の白いつぼみを発見しました。

3/21のブログで紹介したイヌコリヤナギよりもかなり大きく、触り心地もふわふわというより、もふもふです。

ヤナギの仲間の多くが3~4月に花を咲かせますが、開花前の少しの間だけ見る事が出来るまさに春らしい発見でした!

光徳入口から北戦場ヶ原へ歩く道は押し固まった雪と土の露出が混ざった道で、木道までたどり着けば雪はありません。土の露出部はぬかるんでいるので厚底の靴がおすすめです。

※朝は凍っている可能性があるので念のためチェーンスパイクを持っていると安心かと思います。

15分ほどで北戦場ヶ原に到着です。ここは背の高い葦がたくさん生えているので、少ししゃがんでみると、いつもと雰囲気の違う葦原の奥にそびえる男体山を楽しめますよ!

北戦場ヶ原を抜けた先は日陰が多く、木道の上にも少しだけ雪がありますが、気を付けて歩けば特に問題ない程度です。

さらに20分程歩いて泉門池にたどり着きました。

日向の暖かい場所で座りながら、湧き水が流れる心地よい音を聞いていると足元が小さくキラッと光るのが見えました。

ヒメツチハンミョウが歩いていました!色はメタリックブルーで、体型も特徴的ですが、その生態も興味深く、ヒメツチハンミョウの幼虫は花にやってきたハナバチなどにしがみ付いて巣へ運ばれ、巣の中にある卵や蜜などを食べて成長するという、とても変わった生態をもつ事が知られています。また、刺激を与えると関節から毒液を出し、触れるとかぶれてしまうので要注意です。そんなヒメツチハンミョウは他の生き物と比べて少し早めに姿を、見せるので、この虫を見ると奥日光に春が訪れるんだなぁと感じさせてくれる、そんな存在です。

 

今回はヤナギのつぼみや虫などの小さな春をいくつか見つけることが出来ました!春本番となる前のこの時期だからこそ、普段気づかないようなところにも目を向ける事ができ、新しい発見などもあるかもしれません。ぜひ春本番を迎える前の奥日光で、あなたの知らない春の魅力を探してみませんか?(鈴)

 

※追記 当記事に関連するYoutubeの動画を作成しました。ページ最下部にリンクを添付しておりますので是非ご覧ください!👇👇

 

★☆★ 日光自然博物館 リニューアルオープン ★☆★

 

栃木県立日光自然博物館は展示室の改装を終え3月31日にリニューアルオープンします!

以前とはガラリと雰囲気の変わった展示を、ぜひご覧ください♪

 

オープン ☞ 令和5月3月31日(金) 10:00~16:00

 

※4月1日(土)からは開館時間が変更となり、9:00~17:00となります。ご注意ください。

※最終入館は閉館時刻30分前です。

※4月は月曜日(祝日の場合は翌日以降の平日)が休館日です。

5~11月は曜日に関係なく開館いたします。