日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2023.02.24
新・山の上からこんにちはvol.502(追記:動画のリンクを記載しました。)

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気はくもり、気温は0℃。(9:00時点)※下記の情報は2月22日(水)時点のものです。

 

今回は石楠花平コースに行ってきました。(黒線。①からスタート。)

 

①付近には、湯元温泉の源泉と湯ノ平湿原が広がっています。

上の写真を撮っていると、湿原の奥にサルがやってきました。観察してみると...

なんとヨシを食べていました!ヨシとは水辺によく生える背の高い植物。湿原は底が泥状で根を掘りやすいからでしょうか。

肘まで泥で真っ黒にして根をつかみ夢中で食べていました。まるで黒い手袋をはめているみたいで面白い!!

 

さてさて、名残惜しいですがサルの観察もほどほどにしてスタート。①からつづら折りの道を登り金精道路に出ました。

しばらくは道路の上を歩きます。道路区間は高さがあるため、意外にも景色が良いのです。

温泉街側を見てみると...

奥から湯ノ湖、温泉街、スタート地点の源泉・湯ノ平湿原が見えてとてもきれいです。

今回は、ほぼガードレールが見えていましたが、積雪量が多いと雪で隠れ、ガードレールより先まで進んでしまい落ちてしまう可能性があるので、近づきすぎないようにしましょう!

 

⑧からいよいよ森の中へと入っていきます。

⑧~⑥区間にあるつづら折りの道は、道幅が狭く、道がやや斜めになっているので気をつけて下りましょう。

 

つづら折りの道が終わると緩やかな地形になり、ちょっと開けた雪原や針葉樹林が広がります。

雪が積もると、多くの生き物の活動量が低下し、下草などは雪で隠れ、樹木の存在がひときわ目立ちます。

 

ということで...!石楠花平コースで見られる個人的に好きな樹木を2つご紹介したいと思います。

・コメツガ

標高1500m程度の亜高山帯に生育する針葉樹です。冬でも葉を落としません。

名前の由来にもなっているように米粒のような小さい葉がかわいい❤

 

・ダケカンバ

亜高山帯~森林限界より上の高山帯まで分布します。樹皮が白っぽいのが特徴です。

④~⑥区間の森の中にたくさん生えていて、その中でもお気に入りのダケカンバがこちら!↓↓↓

立派な巨木!!!根元に寝転んで上を見上げると、青い空に白い枝が映えてすごくきれいなんです!

(もし、やりたいと思ってくださった方は枝の上に積もっている雪や枝自体が落ちてこないか気をつけてください。)

 

動画も作成しましたので、ぜひご覧ください。

 

もちろん、雪を使ったいろんな遊びも楽しいですが、積雪の時期は樹形や葉の形、樹皮など樹木も観察してみると面白いですよ!

スノーシューシーズンも終盤になりました。例年3月中旬ごろにスノーシューコースが閉鎖されますが、天候によっては早く閉鎖される可能性も。スノーシューコースの閉鎖に関しては日光湯元ビジターセンターさんのHPをご覧ください。

また、これから段々暖かくなってくるとは思いますが、急な天気の変化や雪崩などの危険もあります。最後まで気を抜かず安全に奥日光の冬をお楽しみください。(渋)

 

 

 

 

★★★イベント情報★★★

日光自然博物館では、冬の奥日光をお楽しみいただくイベントを開催中!

おススメはまだ寒い森の中で隠れている生き物やその痕跡を探す

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