日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2023.02.10
新・山の上からこんにちはvol.500!

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は晴れ、気温は-5℃。(8:00時点)※下記の情報は2月7日(火)時点のものです。

 

「新・山の上からこんにちは」も今回で500回!

いつもご覧いただきまして誠にありがとうございます。

 

今回は赤沼を拠点に戦場ヶ原と小田代原を、クロスカントリースキーを装備してぐるっと一周してきました。

例年ですと冬季閉鎖となっている赤沼駐車場が、なんと今年は試験解放ということで2月28日までオープンしているので、これを利用しない手はありません。(※解放期間は変更となる場合がございます。)

冬の戦場ヶ原・小田代原といえばスノーシューハイキングが王道ですが、実はクロスカントリースキーも楽しめちゃいます!

ただ、整備された専用コースはないので、湿原部への立ち入りや木道からの落下には注意です。

 

ところで、みなさんはクロスカントリースキーを知っていますか?

クロスカントリースキーはゲレンデスキーとは違い、滑るだけでなく歩いたり、ゆるい斜面を登ったりできちゃう優れもの!その秘密は板の裏にあります。

板の裏にはウロコ状の部分があり、これが雪に引っかかることで前に進む力や斜面を登るときの引っ掛かりになるんです。

 

さらに!板の長さが自分の身長より長いのも特徴!

私の身長は175cmなんですが、使用する板は200cm!板が長いことで雪との接地面が増え、浮力がうまれるんです。

 

そんなクロスカントリースキーを装備して向かった戦場ヶ原は

木道の上にしっかり積雪しているものの、境目が判らなくなるほどではなく程よい感じ!雪も踏み固めていたためスイスイ滑ることができました。

 

ハイキングとは違い、滑走して風を切る新鮮な感覚を味わっていると、あっという間に戦場ヶ原の真ん中あたりの展望デッキ群へ到着。

最近暖かかったので少し枯れ葉が見えていますが、まだまだしっかり銀世界!

青空と雪原のバチっとしたコントラストがとっても綺麗でした!

 

デッキで一休みしてから、今度は小田代原へ。

道中ちょっときつめの登りになるので、一度板を外して向かいます。

 

展望台から見る小田代原のシラカバ「貴婦人」は、雪景色の中でも圧倒的な存在感。

モノクロに近い景色は、今までの季節の鮮やかさが嘘のよう。ちょっと寂しい大人な雰囲気でドキドキしちゃいます。

 

帰りは小田代歩道を通って赤沼へ。

帰り道は若干の下りになるので楽ちん!ただいきなり上り坂が立ちはだかったり、くねくねした道も多いので、少しでも「危ないな」「怖いな」と思ったら板を外してのんびり歩くのが安全ですよ!

 

初めにも書きましたが、クロスカントリースキーは歩くのとは違い急には止まれません。木道からの滑落や、勢い余って湿原部へと立ち入ってしまわない様に気を付けましょう!

ルールを守って、安全に冬の奥日光を楽しんでくださいね!(輪)

 

★★★イベント情報★★★

日光自然博物館では、冬の奥日光をお楽しみいただくイベントを開催中!

お勧めは自然解説員の案内で、雪深い森の中をスノーシューを装備して散策するイベント

スノーシューで雪の森へ!~2023~

当日のんびり自然を楽しむ班と、雪が作る地形を使ってめいっぱい体を動かす班に分かれて活動するので、初めての方も経験者の方も大人も子供もどなたでもご参加いただけます!2月19日の回にまだ空きがございます!ぜひ、自然解説員と一緒に奥日光の冬を満喫しましょう!

 

詳しくはこちら!↓↓↓

https://activityjapan.com/publish/plan/30815