奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
◆今朝の奥日光の気温は－3℃、天気は快晴（午前8：00時点）
昨日もブログにてお伝えした通り、通行止め・休業などが増えてきました。そんな中でも年中無休・アクセスも良いのが「華厳滝」
先月は夜間ライトアップでも賑わいましたが、もちろん昼間も迫力のあるステキなスポットです。
ちなみに、見に行くなら絶対に午前中がオススメ。さらに言うなら10時頃がベスト。午後になると滝の全容が日陰にまるっと隠れてしまうのです。
ちなみに、観瀑台（滝を見るところ）が2ヶ所あるのはご存知でしょうか。
上から見下ろす観瀑台からは。
滝周辺の岩壁を広い視野で見ると、円柱状にくりぬいたようにくぼんでいるのがわかるでしょうか。実は、華厳滝やその下にある十二滝などの流水が、今でもこの岩壁を削りながら後退しているのです。
中禅寺湖という堰止湖やそこからの放水路ともなっている華厳滝は、男体山の火山活動によって形成されました。華厳滝を形作る岩壁は脆い火山性の岩石のため、形成された当時約20,000年前よりも800mほども後退しているのだとか。
今でいえば、第一いろは坂を下りきって振り返るとすぐそこに華厳滝があった、という感覚でしょうか。
そんな岩壁、エレベーターで下った先にある観瀑台からは、こんな近くに見ることができます。（崩落してきたら、と想像すると生きた心地がしませんが……）
滝を見上げると大迫力。
そしてラッキーなことに、この断崖を住処にする生きものの姿も発見。写真の右側をアップにすると……
特別天然記念物・ニホンカモシカがこんなところに。
レトリーバーなど大型犬とさほど変わらない小柄な体に、大人なら誰しも持っている角が生えていない。今年生まれの子どもかな、と推測できます。
カメラを構える私に一切動じず、こちらをじ……っと伺う姿。
まだまだ子どものはずなのに、さながら仙人の風格をまとっていました。
こんな子も、私の経験上ではやはり朝～日の高いうちが出会いやすいような気がします。奥日光へお越しの際には、お時間をとってじっくり探してみるのもオススメですよ。（山）
☆☆自然体験イベント☆☆
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奥日光大判風景写真展 ～鈴木克洋氏の作品から～
奥日光周辺の自然を迫力のある大型写真でご紹介致します。
