日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2019.04.26
新・山の上からこんにちはvol.310

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光の天気は曇り+濃霧、気温は9℃(博物館周辺 8:00時点)

 

日光に春を告げる花・アカヤシオも、だんだんといろは坂をのぼり、連休後半か連休明けには明智平あたりでもキレイに見られそうな気配になってきました。

 

さて、いよいよ今日から、赤沼と千手ヶ浜を結ぶ「奥日光低公害バス」の運行がスタートしました!これを使うと、ハイキングをよりお手軽に、お手頃な時間でお楽しみいただけます。

 

たとえば「シラカバの貴婦人」で有名な小田代原。

低公害バスで10分強で展望台に到着します。

 

実はここ、3週間前にも来たのですが、景色はその時とはまるで違っていました。

 

 

冬から春へ!と季節が移っているのが感じられます。

さらに、耳をすませると……

 

 「 ホー・・・・ホキョッキョ! 」

 

と、ちょっと下手っぴなウグイスのさえずりも。

シーズン初めはお手本のような「ホーホケキョ」と鳴けない個体が多いのです。

「春がまさに今来たところ」だと分かる、微笑ましくもわくわくさせてくれる鳴き声です。

 

 

木道を進んで行くと、カラ類のおしゃべり、夏鳥であるキビタキのさえずりなど、様々な小鳥の鳴き声が同じ木の梢から聞こえた……と思ったのですが、立ち止まって見てもそういった群れの姿はなく。

代わりに、

 

 

「あー、なるほどね」と、腑に落ちました。

 

彼はモズ。スズメより一回り大きいくらい小柄なハンターで、モズ特有の鳴き方以外にも、他の小鳥の鳴き真似をするんです。

様々な声が聞こえたのに、モズ以外誰もいない、というのも納得。彼が原因だったんですね。

 

ちなみにこの鳴き真似、獲物をおびき寄せるためなのでは、という説がありますが、よく分かっていないようです。

 

その後には、サルか猛禽類か!?と思うような甲高い声が、モズと同じく鳴き真似を得意とするカケス(カラスの仲間)だったり……

賑やかになってきた鳥たちに翻弄されっぱなしでした。

 

 

今回歩いた小田代原は、小田代原展望台のバス停を出発し、ぐるり1周を約1時間で歩くことができる、ハイキング初心者にもオススメのコースです。木道は平坦で広くて、とても歩き易いですよ。

 

「1時間もずっと歩くのは疲れちゃうワ……」

という方には、低公害バスから降りずに往復乗りっぱなし!のプランがオススメ。

片道約9kmの道程を30分ほどかけて、終点の千手ヶ浜まで走ります。シラカンバやカラマツの森を抜けていく爽快感は言わずもがな、車内放送であたりの自然についての紹介もありますので、歩いているだけでは分からない奥日光のことを知ることもできます。

 

ただ、終点・千手ヶ浜まで乗っていらっしゃるなら、せっかくなのでバス停から徒歩5分足らずで到着する浜辺まで、足を伸ばしてみてください。

 

 

いつ見ても景色がいいんです!

目の前に広がるのは中禅寺湖&男体山などの山々。真っ白な砂浜に寄せては返す波。プライベートビーチみたい!

 

春のはじめは毎年水位が低く(今年は例年よりもさらに低い印象です)、砂浜の面積が大きいので、

シカやキツネのような四足動物、カモ類とおぼしき足跡がたくさん見られるのも、今ならではのお楽しみです。

また連休後半(5月頭)には、浜に沿って10分ほど歩いた先でオオヤマザクラのお花見ができるかも!

 

早春を満喫しに、大型連休は奥日光へいこう!(山)

 

 

☆☆自然体験イベント☆☆

◆ 祝・ミシュラングリーンガイド掲載 戦場ヶ原春のガイドウォーク

2019年5月3日(金・祝)~ 6日(月・祝)〈当日受付〉

午前の部 10:00~12:00 / 午後の部 13:30~15:30

ミシュランで二つ星★★を獲得したハイキングを、自然解説員の案内でもっっっと楽しみましょう!

 

◆ 中禅寺湖・天空の星空観賞タクシー

2019年5月4111825日(土) 18:30~20:00〈事前申込制〉

貸切展望台から東京スカイツリー®を探せ!満天の星空と都会の夜景をセットで鑑賞しましょう

 

◆ 中禅寺湖南岸トレッキング

2019年5月12日19日(日)9:00~15:30〈事前申込制〉

中級者以上向け・各回限定8名様をご案内!中禅寺湖を湖畔と湖上から贅沢に満喫♪(初回〆切)

 

★★企画展情報★★

♢ 春の企画展「《花遊びの会》植物画展」

2019年4月27日(土)~ 7月7日(日) ※休館日を除く

《花遊びの会》による緻密な植物画の数々、約40点をご覧ください