日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2018.08.31
新・山の上からこんにちはvol.277

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光の天気はくもり、気温は22℃(博物館周辺 8:20時点)

今回は小田代千手線歩道に行ってきました。弓張峠の下に歩道の入り口があり、そこから西ノ湖入口手前まで1002号線に沿って西側を通っている歩道です。

戦場ヶ原や小田代原に比べると知名度が低いですが、美しい樹林帯が広がっており、沢沿いを歩いたりと変化に富んでいて、楽しく歩くことが出来るコースです。また、低公害バスで小田代原まで向かい、西ノ湖入口から赤沼車庫まで帰ってくることが出来るので、比較的利便性の良いルートです。

 

シロヨメナの群生が咲き誇る歩道を進んで行くと、なにやら上から騒がしい声が。

 

キツツキの仲間のアオゲラでした。背中の黄緑色が特徴的です。

何故か2羽が体を伸ばしてせわしなく首を相手に向かって振っていました。

 

時期的に求愛行動の可能性は低く、また喧嘩をしている様子でもありませんでした。

実に興味深くて、このような動物たちの今まで見たことのない行動や仕草にはつい好奇心をくすぐられます。

 

アオゲラを後にし、また進み始めると次はサルの集団を出会いました。

 

かなり大きな集団で大人と子供のサルが一緒に移動していました。進む方向が一緒だったのか1002号線の道路に出る最後まで共に行動したのは面白くて、人通りが少なかったからこそできた貴重な体験でした。

 

(鹿もいました)

 

ただし、小田代千手線歩道は通称、クマ道とも言われており、ツキノワグマの生息地である奥日光の中でも人気が少ないために遭遇しやすいコースです。比較的おとなしいクマですが突然出会うことを防ぐためにも熊鈴を必ずお持ちいただくよう、お願いします。

 

また小田代千手線歩道は人通りが少ないため、道が細くなっているところや沢沿いはぬかるみがひどい場所、歩道が分かりづらい場所がありますので登山靴と地図の所持(携帯は圏外です)も忘れないようにし、より濃密な奥日光の自然を楽しんでください。(梅)

 

◆ 企画展情報 ◆

★ 「奥日光フライフィッシング 東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部の記憶」

国際避暑地・奥日光はフライフィッシングの聖地!

かつて釣人たちが実際に使用した釣具をはじめとする展示品から、フライフィッシングの歴史を辿ります。

平成30年7月14日(土)~平成30年9月2日(日)