日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2025.06.13
新・山の上からこんにちはvol.616(※追記:動画のリンクを掲載しました!6/14)

 

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は曇り 、気温は13℃。(8:00時点)※下記の情報は6月11日(水)時点のものです。

 

6月も中旬となり、クリンソウも見頃を迎えています。

連日多くのお客様に低公害バスをご利用いただき、千手ヶ浜も賑わっています。

そこで今回は、クリンソウを見た帰りの方にもぜひお楽しみいただきたいおすすめのハイキングコース、小田代原から小田代歩道を通り赤沼まで行く一時間ほどの道を歩いてきました。

小田代原は新緑シーズン真っ只中でさわやかな森の中を歩けるものの、ズミの花も終わり、これからのレンゲツツジやアヤメまで目を引く花が少なくなります。

そんな時こそ、普段はなかなか気にされない足元の花たちが良く目立ちます。

ハート形の葉が特徴的なマイヅルソウ

小さな風車のようなツマトリソウに

楕円の花びらがかわいらしいオオヤマフスマ等、白い花たちが道沿いにたくさん咲いている様子に癒されます。

その中でも今の季節には絶対に外せない植物が、小田代歩道のいたるところで見られます!

それがこの「ギンリョウソウ」

10cm程の大きさで、全体が白くキノコにも似た姿をした不思議な植物です。

自分で栄養を作らず、ミズナラ等の木の根につく菌類から栄養を貰っています。そのため栄養を作るのに必要な葉緑体を持たず、茎や葉も真っ白なのです。

 

小田代歩道はミズナラの森の中を抜けるので、ギンリョウソウもたくさん!

ミズナラの木の根元や、ササの葉の陰にひっそりと咲いている姿も愛らしいですよね。

 

今回歩いたコースはこちら!

小田代原をぐるっと回って、小田代歩道を通って赤沼へ向かう約1時間のハイキングコースです。

 

小田代原からは、泉門池を経由し戦場ヶ原を通り赤沼へ向かうのも景色がいい道なのですが、この時期はぜひ、小田代歩道を通ってギンリョウソウを探しつつ赤沼を目指してください!

 

クリンソウシーズンは低公害バスが混み合うので、満員時は小田代原や西ノ湖入口からの途中乗車ができないことがあります。帰りの千手ヶ浜発の便に乗り、途中下車をして今回のコースを歩けば、ゴールの赤沼まででもう一声、奥日光の自然を楽しめますよ。

 

動画情報

今回歩いたコースについて、YouTubeに動画をアップしました。

ぜひご覧ください。

 

★★★イベント情報★★★

今月6月29日(日)に、小田代原で「お花ちゃんとフラワーハイキング」開催!

日光自然博物館のネイチャーガイド「お花ちゃん」が、小田代原で見られる奥日光の花たちについて、その魅力を様々な角度からご案内します!

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