日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2024.06.16
西ノ湖周辺の花々

今回は、西ノ湖バス停入口から西ノ湖を歩いてきました。

 

バス停から西ノ湖の道中では、シロバナノヘビイチゴやオオヤマフスマの白く小さな花が多く咲いており、見ているだけで癒されます。

周囲の頭上ではエゾハルゼミの蝉時雨が聞こえ、草地の上では蝶が飛び回り、賑やかな初夏の森を歩いていることを実感させられます。

目的の西ノ湖は水がまだ少ない状況でしたが、周りの山々の緑が深まり見るだけでリフレッシュできる空間でした。

湖畔の森では、フタリシズカの花が見られ、深緑の中でひっそりと白い花は涼しげな雰囲気をかもしだしていました。

湖の砂地では、少し変わった植物を見ることができます。それが・・・こちら。

この黄色の花はイトキンポウゲと言う植物で、水位が変動するような特殊な環境で見られる珍しい植物です。葉の形も糸状になっていて、水中で生活しやすいようにこの形になっているのではないかと考えられています。花は1㎝程で草丈も数㎝くらいしかありません。西ノ湖に訪れた際は、是非この不思議な植物も観察してみてください。

 

西ノ湖へは、赤沼自然情報センターから出ている低公害バスに乗って、西ノ湖バス停から徒歩で20分ほどです。

小さな花々を見ながら、緑の深まった西ノ湖へ足を延ばしてみてはいかがでしょうか?

 

(しゅんか)