日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2023.06.02
新・山の上からこんにちはvol.516

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の博物館周辺の天気は雨、気温は12℃。(8:00時点)

※下記の情報は5月30日(火)時点のものです。

 

戦場ヶ原(赤沼駐車場から泉門池手前までを往復する)、約2時間のコースを歩いてきました。

今回は、今の時期にしか楽しめない、人気の2大植物と周りの生きものが織り成すハーモニーをお届けしたいと思います。

 

まず、今の時期に人気の花、ズミを紹介したいと思います。

ズミは花期が短く、なかなか観察するタイミングが難しいリンゴの仲間の木です。

取材当日(5月30日)はところどころで赤い蕾が見られたり、白いお花が咲いている箇所があったりしました。

 

見頃が始まったところですが、上の写真の青木橋のように満開に近いものもあります!

 

次に紹介したいのは、白い綿毛のような「実」をつけるワタスゲです。

戦場ヶ原のあちらこちらで見られ、風に揺れる様子はとても可愛らしく、うっとりしてしまいます。

これからさらに茎が伸びて、2週間ほどは楽しめそうです!

 

生き生きとした植物たちが作り出す景色の中で、初夏らしい音色が聞こえてきました。

その音色の正体はエゾハルゼミとカッコウです!

 

よーく写真を見てみると、樹皮に上手く溶け込んでいるエゾハルゼミを見ることができます。

「ミョーキン・ミョーキン…ミョーケケケケ…」という独特な鳴き声で、カエルと間違えられる方もいます。

 

また、名前の由来が鳴き声そのままの「カッコウ」という野鳥です。

英語名もなんと「Cukoo」で、やはり鳴き声からきています。

姿を見ることは難しいので、今回はなんとか写真に収められてとても嬉しかったです!

 

皆様も、初夏らしい生きものたちが織り成すハーモニーを求めて戦場ヶ原を歩いてみてはいかがでしょうか。

ただし、人気のシーズンということもあり赤沼駐車場が混み合うことが予想できますので、お車の方は時間に余裕を持ってお越しください。

その他、木道も混雑する恐れがあるので、譲り合いなどマナーを守りながら自然観察をお楽しみください。

 

ブログの内容に合わせた動画をYouTubeにアップしています。ぜひ、ご覧ください!(m)

★★★日光自然博物館リニューアルオープン情報★★★

日光自然博物館は、展示を新たに3月31日にリニューアルオープンいたしました!

新しい展示は、最新の映像技術を用いて撮影した美しく、そして大迫力の映像でお楽しみいただける体験型展示となっております。

 

リニューアルオープン記念と致しまして、新たな展示とあわせてお楽しみ頂ける企画展「奥日光絶景めぐり写真展」も開催中です!

会場にある地形模型では、日光自然博物館の自然解説員オススメの絶景スポットもご紹介!

皆様のお越しを、日光自然博物館スタッフ一同心よりお待ちしております!