日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2023.03.17
新・山の上からこんにちはvol.505

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は曇り、気温は5℃。(8:00時点)※下記の情報は3月14日(火)時点のものです。

 

今回は中禅寺湖南岸の歌ヶ浜駐車場から狢窪を往復してきました。

最近は奥日光でも昼夜の寒暖差が激しくなったりと、冬から春へ季節の移り変わりを感じます。

今回はそんな季節の変わり目だからこそ、味わえる独特の雰囲気を楽しんで歩いてきました。

 

気になる南岸の様子はというと

コース全体を通して所々に雪があり、森には冬らしさが残っています。

しかし、そこに差し込む日差しは暖かく春の陽気です!

耳をすますとカラ類を始めとする小鳥たちのさえずりが聞こえてきて春の訪れを感じられます。

 

そんな残雪の森の中で春の訪れを象徴する出会いが!

まだ緑がほとんどない森の中で枝がほんのり黄色に色づく木を発見しました。

これはマンサクが開花していたのです。

 

マンサクはこの残雪が残る早春に開花する奥日光に春の訪れを告げる花。

花弁が細長く、控えめな花ですが目が慣れてくるとコースのあちらこちらで開花しているのを見ることが出来ました。

この黄色の可憐な花を見ると「奥日光も着実に春に移り変わっているんだな!」とワクワクしてしまいますね!!

 

そして、さらに嬉しい出会いも。

何やら歩道の隅でもぞもぞしている小鳥を発見。

正体はカヤクグリです。

カヤクグリは夏の間は高山帯や亜高山帯、冬の間は低山帯と季節によって住処を変えます。

普段見かけることは少ない鳥なので移動の途中に中禅寺湖畔に立ち寄ってくれたのかもしれません。

まさに、季節の変わり目だからこそのラッキーな出会いでした!!

 

今の季節の南岸は一見、緑は勿論、雪も少なく変わり映えのない風景に見えるかもしれません。

しかし、その景色の中には刻一刻と変わる自然やその時ならではの出会いがあります。

そんな季節の変わり目だからこその発見や出会いを楽しみに歩いてみてはいかがでしょうか?(福)

 

今回のブログの内容に合わせてYouTubeに動画をアップしました。

是非合わせてご覧ください。