日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.03.16
「奥日光発・生物多様性のすゝめ」開催しました

3月7日(日)、今年度最後となる自然観察会「奥日光発・生物多様性のすゝめ」を開催しました。

午前は野外、午後は室内活動で1日たっぷり、奥日光を舞台に、自然そのものの仕組みについて体験・体感・学ぶイベントです。

 

ご挨拶と今回の趣旨をの簡単なレクチャーのあと、博物館周辺に広がる森へGO!

 

 

ササを踏み分け、身の回りにない自然の雰囲気や、樹木や下草の種類が大きく違う様子を体感。

ひとつの枯れ木とサルノコシカケから、枯れ木-木材腐朽菌・キノコ-幼虫-キツツキの関わり合いについて考えます。

 

 

シカの骨を発見!なかなか手にすることができないシカの生の骨をさわって観察し、国道のすぐ裏手にこんな野性味あふれる自然が広がっていることにも驚いていただきました。

 

 

2時間程度の観察会があっという間に終わり、昼食休憩をはさんで午後の部。

「生きものたちの暮らしが感じられるもの」「気になったもの」のお題で拾い集めたもの(※)を広げてみると、気になるものは十人十色、しかし地衣類や様々な形の落ち葉には皆さん興味を持っていただけたようです。

 

 

偶然にも、ぱっと見は同じですが、よく見ると違う種類の地衣類を拾っていただいていました!虫眼鏡も使ってじっくり観察。

 

 

最後はスライドで、今日見られた景色、生きものの写真から、「生物多様性」についてのレクチャーを聞き、終了しました。

 

 

終了後も、室内観察タイムだけでは観察しきれなかったモノを観察し、解説をさせていただきました。

生きものの関わり合い、そしてじっくり見るとオモシロイ奥日光の自然に興味を持つきっかけになったのであれば、嬉しく思います。ご参加ありがとうございました!(山)

 

※森林内で自然物を拾得するにあたり地権者の許可をいただいています。また拾得物はイベント後きちんと森へお返ししました。