日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2018.07.27
新・山の上からこんにちはvol.272

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光の天気は晴れ、気温は16℃(博物館周辺 8:00時点)

 

前回に引き続き、小田代原へ足を伸ばしました。

しかし同じ時間帯に行くのでは芸がない……!!ということで、今回は早朝の様子をお届けします。

 

小田代原に到着したのは4時頃。白み始めた西の空には夏の大三角形が瞬いていて、地上はまだ見通しの利かない暗闇が広がっていました。

しかしバス路線の市道1002号線を車で走っていると、小田代原に差し掛かったことはすぐに分かりました。

木々の間から真っ白な「朝もや」が見えてきたんです……!

 

 

噂に聞く「小田代原の朝もや」。黒々とした日光連山と、小田代原の草原との間に境界線を引いているかのように、白い帯がずっと広がっていました。

 

小田代原や戦場ヶ原といった盆地地形では、晴れた風のない夜に地表から熱が逃げる「放射冷却」によって地表が冷やされやすく、水蒸気が霧やもやとして見えるようになることがあります。

……という原理を知っていても、話にしか聞いたことのなかった現象を目の前にして、気持ちが昂ぶります。

 

バス停の向かいにある展望台から続く木道の、連山を一望できる絶景ポイントへいそいそと向かい、三脚を立て、森を抜けて響いてくるホトトギスの声や、騒がしいアカハラたちのさえずりをBGMに、朝日を待ちます。

 

 

 

朝日が連山から顔を覗かせる前の、ほんの数分間。まずは朝焼けが心を浮き立たせてくれました。

夜闇の残る薄紫の空間に差し込んだ、朝日の強烈な赤の対比が、何とも表現しがたい幻想的な美しさでした。

 

 

朝焼けが過ぎ去ると、周囲が少し明るくなっていたことに気付きました。

 

  

 

もやが自分たちのいるところにもかかっていたことに気付いたり、幽霊のように佇むノアザミの群落が見え始めたりと、夜明けが進むと共に少しずつ見える範囲が広がっていきます。

 

 

そして。

 

 

日の出時刻4:43から遅れること約30分、大真名子山の稜線から朝日が顔を出しました。

 

日が昇り始めてからはあっという間に周囲の明るさが増し、雰囲気が一変します。草原の緑、空の青、ノアザミやホザキシモツケも濃い紫やピンクで彩りを添えています。

 

 

そして振り返ると、朝もやが端から文字通り「霧散」していく様子も。

小田代原を覆っていた薄明時が終わり、暑い夏日の到来を予感させてくれました。

 

 

  

 

朝日を浴びながら小田代原をゆっくり一周して、夏の花をたっぷり楽しんだあと、展望台に戻ると、朝もやは跡形もなく、草原は生き生きとした鮮やかな緑色を取り戻していました。

 

夜明け前から7時頃までの約3時間で、小田代原の様々な表情を見ることが出来ました。

生きものたちが賑やかなこの時季、色んな場所を巡ってみるのも良いですが、時間と共に移り変わる自然の様子をゆっくりじっくり堪能する機会を作ってみるのも、おすすめですよ。(山)

 

 

●□ 早朝の小田代原への手引き ◆△

○早朝の小田代原へは、低公害バスの土日祝日限定「早朝運行便」の利用が便利です。

・6/1~11/11まで・・・始発4:30

・6/1~8/26まで・・・始発4:00

赤沼~小田代原間(千手ヶ浜まで運行する便も一部あります)を運行しています。詳しくはこちらをどうぞ。

 

○薄明薄暮の時間帯はツキノワグマをはじめ野生動物の活動が活発になります。突然の出会いは事故に繋がる可能性もありますので、鈴を携帯するなどの対策をすることをおすすめします。

 

 

◆ イベント情報 ◆

(イベント名をクリックするとイベントページへ飛びます)

 

★ 戦場ヶ原ガイドウォーク2018

平成30年8月毎週土・日曜日        【当日受付制・各回当日の5分前〆切】

午前の部   9:55~11:00 午後の部 12:55~14:00

 

★ 中禅寺湖ナイトハイキング2018

平成30年8月毎週金曜日   19:45~21:15【事前申込制・各回当日の16:00〆切】

 

★ 戦場ヶ原ナイトハイキング2018

平成30年8月毎週土曜日   19:45~21:15【事前申込制・各回当日の16:00〆切】

 

◆ 企画展情報 ◆

★ 「奥日光フライフィッシング 東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部の記憶」

国際避暑地・奥日光はフライフィッシングの聖地!

かつて釣人たちが実際に使用した釣具をはじめとする展示品から、フライフィッシングの歴史を辿ります。

平成30年7月14日(土)~平成30年9月2日(日)