日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2018.03.09
新・山の上からこんにちはvol.252

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

 

■ 今朝の奥日光は9℃(博物館周辺 8:00時点) 天気は小雨

 

今回は小田代原と戦場ヶ原に行ってきました!

 天気は終始晴れで風もなし、気温もプラスで絶好の散策日和でした。

 

まずは小田代原へ

小田代原へと続く歩道は静かなもので、落葉した木々だけが異様な存在感を放っていました。

歩みを進めているとその木々の足元にちいさな花(?)たちが・・・

正確には花に似たものですが…。上の1枚目の写真はツルアジサイというつる植物の装飾花です。

装飾花とは、がく片が変化したもので、ツルアジサイの場合3~4枚の偽の花びらとなり、それが枯れドライフラワーのようになっています。きれいですね~

 

上の2枚目の写真は溶けだした地面にいたツチグリというキノコの仲間です。

キノコっぽくない変わった形ですね~、私にはこの姿が茶色いヒマワリみたいに見えます。

 

そうして散策しているうちに小田代原に到着!シラカバの貴婦人と雪景色が美しい!

展望台からの景色も良いですが西側に少し歩くと、上の写真の様に貴婦人と男体山がセットに見られ、個人的おすすめスポットです。

 

つづいて戦場ヶ原へ

戦場ヶ原もまだ雪景色を楽しめます!

休憩デッキに座りキラキラと光る銀河のような戦場ヶ原を眺めていると時間の流れも忘れてしまいそう。

そうはいかないので足早に帰路についているとなにやら騒がしいカラマツの木を発見?

 

なんと、これはベニヒワ?!

ちいさい黄色のくちばしと頭のてっぺんにちょこんと乗った紅色がチャームポイントのベニヒワ

10羽ほどの群れでせわしなく、枝に残っているカラ松ぼっくりにくちばしを突っ込みお食事中でした。

 

他にもミソサザイのさえずりや雪解け水が流れる湯川など、厳冬期を過ぎて春の足音が聞こえる一歩手前の奥日光に、みなさまもお越しになってはいかがですか?(足)

 

★歩道状況★

木道上には10~20cmほどの踏み固められた雪があり、沈みこそしないですが登山靴では滑りやすかったです。

また、日当たりが良い部分では溶けて木道が露出している箇所が見られ、そこにスノーシューなどの刃が当たって傷んでいました。

安全に気を付けつつも木道を傷つけないよう活動する配慮が必要と感じました。

 

◆ 企画展情報 ◆

★ 「大自然につつまれた遊び EXCURSION」

平成30年2月17日(土)~平成30年4月22日(日)※月曜休館(祝日の場合は翌日)