日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2019.03.01
新・山の上からこんにちはvol.232

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光の天気はくもり、気温は1℃(博物館周辺 8:00時点)

(菖蒲ヶ浜のオオバン)

今回は菖蒲ヶ浜からスタートし、中禅寺湖沿いにある周回歩道を利用して中宮祠地区まで歩いてきました。

道中では、中禅寺湖畔ボートハウス(現在冬季閉館中)や西六番園地などを通るので、自然と歴史を感じられるようなコースとなっています。

(菖蒲ヶ浜)
(中禅寺湖畔ボートハウス横の浜)

当日(2/27)の天気はくもり、気温は-3℃で、歩道上には雪や結氷が無く、通常のハイキングシューズでも歩けてしまうコンディションでした。

また、周回歩道の一部が歩道整備工事のため、通り抜けできない状態でしたのでご注意ください。

        

 

さて、暖かい日が続いて雪解けが進み、春の様相らしくなってきたので、奥日光の早春代表・マンサクの花を探しに行ったのですが、今回歩いたコース中では見つからず、どうやら一足早かったようです。

しかし、改めて冬の良さを発見できたことがありました。

それは植物たちの冬芽です。

上の写真は今回発見できた冬芽で、一部をご紹介すると、ナツツバキの冬芽は細くとがり、白い毛が生えていて、触った感触は筆の先のようでした。そして、芽鱗と呼ばれる冬芽を守るコートを2枚羽織っています。

ミズナラの冬芽は、卵型で固く、寒がりなのか芽鱗のコートを何枚も重ね着していますね。

冬芽は冬の寒さや乾燥、病虫害から芽を守るシェルターの役割となっているに加え、その姿形は木の種類によって様々、さらに葉っぱが落ちている今だからこそ観察にはもってこいなのです。

 

また冬芽以外にも発見があり、ミズナラの木の下でドングリがいくつも顔を出していました。

ふと、その一つを手に取ってみると、それには誰かの仕業であろう小さな穴が…

おそらく犯人はゾウムシの仲間で、まだ実の柔らかい時期に産みつけた卵が無事孵化し、その幼虫がドングリの家の中ですくすくと成長し出て行った跡の様です。今頃、地面の下で冬をやり過ごしているかもしれません。

他にはサルが木の枝をかじった跡や、シジュウカラなどのカラ類が「コンッコンッコンッ…」とキツツキの様に木の皮をついばみ、ごはんを探していました。

食料の少ないこの時期に、食いっ逸ぐれ無いよう必死に生きているのを実感しました。

(今回のゴール、中禅寺湖橋より展望)

今回は生き物たちが、厳しい冬を乗り切るためのたくましさや知恵を体験することが出来ました。

中禅寺湖を囲む山々の、白と黒の水墨画のような景色も素晴らしいですが、そこで暮らし春を待つ生き物たちにも目を向けてもらえればと思います。(足)

 

○○自然体験イベント情報○○

 

● 奥日光発・セイブツタヨウセイ入門

平成31年3月10日(日)10:00~12:30

「生物多様性」や「生態系」、HOTなワードを屋内外での活動で楽しく学べます。

 

◇◇企画展情報◇◇

◆ 春の企画展「奥日光の今昔写真展」

平成31年2月23日(土)~ 平成31年4月21日(日) ※休館日を除く

昔の奥日光と現代の風景を対比し、移りゆく奥日光の景色をお楽しみいただきます。