気温
奥日光は1200m以上の山岳地帯。標高が100m上がるごと、気温は約0.6℃低くなるため、関東の平野部に比べると、常に7℃くらい低いことになります。

 標高が高いことに加え、湿原や湖といった平坦な場所が多く地熱が空に逃げるため、気温がどんどん下がります。特に戦場ヶ原では、最低気温がマイナス30℃近くまで下がることがあります。

 日中でも0℃を越えることはまれです。風が強いこともあり、体感温度は常に氷点下です。


  
奥日光は雪がたくさん積もる日本海側の気候と、雪が少ない太平洋側の気候の境目にあります。

 そのため戦場ヶ原と湯滝の間を境に、湯元側は日本海側の気候(多雪)、戦場ヶ原、中禅寺湖側は太平洋側の気候(少雪)となります。

 奥日光に雪が降るときの気象条件は大きく二通りに分けられます。
《湯元の方にサラサラの雪が積もる場合》
日本海の高気圧と太平洋側の低気圧の影響(冬型の気圧配置)で降る雪です。日本海からの風に乗って来た雲が雪をもたらします。湿気の多くが日本海側で雪になること、気温が低くいことなどの条件により乾いた雪となります。強い風をともなうことも多く、吹雪になることもあります。冬の奥日光らしい降り方といえます。

《中禅寺湖のまわりにどかっと一度に積もる場合》
関東地方の南岸を通る低気圧の影響によります。南からの湿った空気が入り込むため、比較的気温が高く湿った雪になります。まとまった降り方になる場合が多く(いわゆるドカ雪)、短時間で多量の積雪をみることも珍しくありません。冬の終わりが近づく3月ごろによく見られる降り方です。


  
 戦場ヶ原や中禅寺湖など開けた場所が多い、標高が高く、風当たりが強い、などの理由から強い風が吹き抜けます。
 冬は特に、気圧配置の影響により西や北から吹く風が強くなります。

 湯元や光徳など、山に囲まれた場所は比較的風が弱くなりますが、戦場ヶ原や小田代原、中禅寺湖畔など開けた場所では風が強く吹きぬけます。このため、地吹雪になる場合も多く、野外活動時には注意が必要です。


  交通
 冬期の奥日光の道路は、全面が圧雪路か凍結路です。幹線道路の除雪は最優先でおこなわれるため、ほとんどの場合、安心して通行できます。

 車には、4輪すべてにスタッドレスタイヤを取り付ける必要があります。さらに必要に応じてタイヤチェーンを装着します。スタッドレスタイヤでないと、4輪駆動車でも走行することは難しい状態となります。

 日光駅と中禅寺温泉、湯元温泉を結ぶ路線バスは、冬期でも運行しています。
その他、中禅寺湖の遊覧船や小田代原、千手ヶ浜を走る低公害バスは運休となります。車道や駐車場には冬期閉鎖になる区間や場所もあるためご注意ください。